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どうする?愛犬の防災・避難対策。備えておきたいことやお役立ちグッズをご紹介 2024/3/19 更新

防災キャップを被るビーグル

地震大国の日本。地震に限らず災害はいつ起きるかわからないもの。
もしもに備えて、一通りの準備はできているという方も多いと思いますが、可愛いワンちゃんへの対策はどうでしょうか?
家族である愛犬を守るのは飼い主の役目。自宅や避難先でストレスなく一緒に過ごしてゆくためにも、愛犬の防災対策はとても重要です。
ここでは、いざという時に慌てないための、知っておきたい防災対策や、便利なお役立ちグッズ、災害時によくあるペットに関する質問などをご紹介します。
備えあれば憂いなし。この記事を参考にして、愛犬の防災対策をすすめてくださいね。

1.愛犬の防災対策の基本は情報収集から

愛犬のための防災対策は重要だとわかっていても、実際は何から手をつければ良いか悩むもの。自分が住んでいる地域の避難情報について調べるところから始めてみましょう。

いざという時に慌てない、避難先の確認

災害時に自分の地域の避難場所はどこかを確認しておく。また、避難先はペットの受け入れが可能なのかを確認する。
調べておくことで、災害時にスムーズに避難することができるようになります。

「同行避難」と「同伴避難」の違いについて

・「同行避難」…飼い主がペットと共に安全な場所まで避難するまでの行動
・「同伴避難」…飼い主がペットと共に避難したうえで、避難所でペットを飼養管理すること
飼育者として「同行避難」と「同伴避難」の違いを正しく理解し、自分が利用する避難所が「同伴避難」あるいは「同行避難」が可能かどうかを必ずチェックしておきましょう。

平常時の情報収集が大事

地域によってはペット連れの避難訓練などを行なっているところも。実際にペットを連れて防災用品を持って自宅周辺を歩いてみるなど、常日頃からのシミュレーションを行うといざという時に慌てずにすみます。

災害のための食材の保管画像

2.日常から役立つ!緊急時のためにも備えておきたいしつけ・健康管理

お散歩中にしつけされている犬の画像

災害時は、避難所などで他の人と共同生活したり、いつもとは異なる食事になったり、普段とは異なる環境にならざるを得ません。ではどんな準備をしておけば良いでしょうか。日常から覚えておきたいしつけ・健康管理のポイントをご紹介します。

慣れない環境でも慌てないためのしつけ

・基本的なしつけ「おいで」「待て」「ハウス」
・人や動物、物音などに慣らしておく
・ケージに慣らしておく
・無闇に吠えないようにしておく
・体のどこを触られても大丈夫なようにしておく
・決められた場所で排泄ができるようにしておく

常日頃からの健康管理

・狂犬病予防接種などの各種ワクチン接種 
・犬フィラリア症など寄生虫の予防、駆除 
・不妊・去勢手術

万が一離れてしまったときの対策

避難の途中や避難所生活の中で、愛犬と離れてしまうこともありますね。ブリーダーやペットショップで購入した犬と猫にはマイクロチップの装着が義務づけられましたが、制定以前に飼い始めた場合や知人などから譲り受けてマイクロチップを装着していない、抵抗があるという方には、「迷子札」という選択肢もあります。

取り付け簡単なデジタル迷子札「ミッケ」

保護した人が迷子札のQRコードを読み取ると、飼い主さんに居場所を知らせるメールを地図付きで連絡できます。
迷子札は着脱式なので、お持ちの首輪やハーネスに巻いて簡単に取り付けができます。

また、万が一のために、近所の人や家族などペットの世話を頼める人を見つけておくと、安心です。

いざという時にあると便利な防災対策グッズ

いざという時に困らないように、人間と同様に愛犬の防災対策グッズも準備しておきましょう。ここでは防災グッズをリストアップして紹介します。

防災グッズを揃えた画像

準備しておきたい防災グッズリスト

● 療法食、薬
●フード、水(少なくとも5日分[できれば7日分以上が望ましい]) 
● 予備の首輪、リード(伸びないもの) 
● 食器 
● ガムテープ(ケージの補修など多用途に使用可能) 
● 飼い主の連絡先とペットに関する飼い主以外の緊急連絡先・預かり先などの情報 
● ペットの写真(携帯電話に画像を保存することも有効) 
● ワクチン接種状況、既往症、健康状態、かかりつけの動物病院などの情報 
● ペットシーツ 
● 排泄物の処理用具
● トイレ用品(猫の場合は使い慣れたトイレ砂) 
● タオル、ブラシ 
● おもちゃ
●キャリーバッグや犬用スリング

基本のグッズはまとめて買い揃えておきたいという方には、「たすカルル防災セット」がおすすめ。 ワンちゃん用7点、ネコちゃん用9点セットで、防災グッズを一気に準備できます。

オーナー様用の防災セットもご用意。
マイクロビーズクッションの中に防災グッズが入っていてコンパクトながら、災害時には役立つ商品です。

防災グッズとしても使えるオススメ商品はこちらで紹介!

4.防災・災害時によくある質問

最後に、内容のおさらいも兼ねて、災害時のよくある質問とその回答をご紹介します。

Q.避難所にペットを連れて行くことはできますか?

A.避難所によりますので、自分が利用する可能性のある避難所の情報をチェックしてみてください。

Q.ペットと一緒に避難できる場所の確認方法は?

A. 居住地を管轄する自治体の避難マニュアルなどでペットを避難所で受け入れているかをご確認ください。

Q.避難所でペットと一緒に過ごせますか?

A. 原則として、ペットは避難所の飼育専用スペースなどで過ごし、ペットの世話は飼い主が行うことになります。避難所では(とくに猫は)ケージの中で過ごすことが多くなるため、目隠しをするなど、ストレスを減らす工夫をしましょう。

Q.ケージに入らない大型犬は?

A. リードをつけて、一緒に歩いて避難しましょう。その際、足裏の保護のために、ワンちゃんに靴を履かせましょう。

災害はいつ起こるかわかりません。万が一の時のために、飼い主としてできることを平時から準備しておきたいですね。

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しおせ犬猫病院 塩瀬 将之 院長

しおせ犬猫病院 塩瀬 将之 院長

2000年に日本獣医畜産大学(現:日本獣医生命科学大学)を卒業後20年以上に渡り獣医として活躍中。
2009年5月に神奈川県横浜市に『しおせ犬猫病院』を開院後は、自身も動物を飼っていることから、動物たちを愛する飼い主として、飼い主さんの立場に立ち動物に寄り添った診療をされています。

◆しおせ犬猫病院 公式サイト

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