犬だって寒い!可愛いワンちゃんに我慢をさせない防寒アイテムと寒さ対策は? 2025/11/07 更新
犬はびっしりと毛に覆われているから、寒さには強いはず!と思ってはいませんか。実は、人間と同じように多くの犬にとっても冬は寒いのです。比較的寒さに耐えられる犬種もいますが、飼育環境によっては体調に影響を及ぼすことも。
今回は、ウィンターシーズンを愛犬と元気に楽しく過ごすための、寒い時期の飼い方のポイントと、防寒対策を解説。また、おすすめの防寒アイテムやあったかウェアも紹介します!
こう見えて実は寒がり!犬が寒さに弱い理由と快適な環境とは?
一般的に犬は人間よりも寒さに強いといわれます。とはいえ、もともと犬は体温調節が苦手。最近では室内で過ごして寒さに触れることが少ないため、体温調節が上手にできない犬が増えています。
ほとんどの犬はお腹の毛が薄く、夏はこの部分で熱を逃しているのですが、逆に冬はお腹から冷えてしまうのです。特にからだの小さな小型犬や子犬・シニア犬、短毛種、シングルコートの犬は寒さに弱いものです。
具体的には、トイ・プードルやマルチーズ、ヨークシャテリア、チワワなどの小型犬、イタリアン・グレーハウンドなどの被毛の少ない犬、フレンチ・ブルドッグのようなマズルの短い犬も寒さに弱い犬種です。
全身が毛に覆われていても犬は寒がりです。寒くても大丈夫と思い込まずに快適な環境を作ってあげたいですね。人間より体温の高い犬にとっての快適に過ごせる気温は20度前後、湿度は50〜60%とされていますので、暖房の設定温度は20度を目安にしましょう。また、暑さを感じたときにからだを冷ませる涼しい場所も用意してあげましょう。
犬が寒がっているときのサインは?
犬は言葉で寒さを伝えることができません。辛抱強い性質から、本当は寒いのに我慢しがちです。では、愛犬が寒がっているかどうかはどのように判断すればよいのでしょうか。 例えば、からだを抱え込むように丸くする、布団や毛布にもぐりこむ、小刻みに震える、散歩に行きたがらない、といった様子を見せたら寒がっていると考えましょう。暖房の温度設定を確認・調節する、湯たんぽなどを使う、服を着せるなどの防寒対策をしてください。また、窓際や廊下など冷えやすいところにケージや寝床がないかの確認も必要です。
犬が寒さに長時間さらされた場合、以下のような健康リスクがあります。
・低体温症:震えが出たり動きが鈍くなったりします。体温が異常に低下すると命に関わる状態になることもあります。
・免疫力の低下:感染症にかかりやすくなり、風邪を引いたり胃腸の調子が悪くなったりすることも。
・食欲不振:寒さによって食欲が衰えることもあります。この状態が続くと栄養不足となり、さらなる健康問題を引き起こす原因になります。
寒さに敏感な愛犬のために、しっかりとした防寒対策をしてあげましょう。
おすすめの防寒対策とおすすめアイテム、使用するときの注意点!
愛犬が寒そうにしているなと感じたら、まずやることは暖かい環境を用意することです。寒い場所を避ける、暖房器具を使うといった基本的な寒さ対策に加えて、湯たんぽやこたつ、ホットカーペットなどでからだを温めることも効果的です。ただし、これらの器具を使う場合は低温やけどにならないように注意してください。特にからだを動かすことが難しいシニア犬には長い時間使用するのを避けましょう。
暖房器具を長時間使っていると室内が乾燥します。犬に限らずわれわれ人間のためにも、加湿器を使うなどで乾燥を防ぎましょう。また、暑すぎてのぼせないように、涼しい場所へ行き来できるようにすること、いつでも水が飲めるように準備しておくことも大切です。
留守番をさせるとき、ストーブなどをつけっぱなしにするのは危険です。エアコンは比較的安全ですが、リモコンは愛犬の手の届かないところに置きましょう。湯たんぽなどの火災の恐れのない暖房器具を使う、愛犬に洋服や靴下を着せるなどで対策しましょう。
ベッドは、1年を通じて使えるものが多くありますが、寒い時期用のあったか素材のものもありますのでチェックしてみましょう。
冬の散歩で気をつけたいのは?
寒い時期も愛犬にとって散歩は楽しみのひとつです。でも、部屋の中と外気温の差が大きい場合は要注意。「ヒートショック」を起こして心臓にダメージを与えることもあります。外に出る前に準備運動やマッサージをして血行をよくする、洋服やコートを着せるなどの防寒対策をしてから出かけましょう。素足の肉球や毛の薄い耳たぶなどはしもやけになりやすいので、特に気をつけて。 また、雪の多い地域では融雪剤(塩化カルシウム)による炎症や中毒、毛にからみつく雪玉にも注意が必要です。雪玉は取り除きにくいばかりか、からだを冷やしてしまうことがあります。スノーウェアやブーツなどの冬装備をしてあげてください。
愛犬も飼い主も嬉しいCaluluのあったかアイテム
可愛いらしさもあったかさも叶えるおすすめウェアをご紹介します。
やわらかな着心地、デニム風ポケットがアクセント!
伸縮性のあるふわふわ素材、思わず目を引くふわもこスウェット。下にハーネスを装着できて冬のお散歩も快適。
暖かなボア素材、首元とポケットの差し色がアクセント!
着せやすさで人気の背中開きのフリースベスト。軽くて暖かなボア素材で、毎日のお散歩にぴったりです。
ハーネスの上からでもサッと着せられる、中綿ベスト
人気アイテムにおしゃれ感いっぱいの新色・新柄登場。ふわっと軽い素材、散歩の途中でも着せやすい前ボタンのベストです。
スヌード・ポーチつきで、雨や寒さもへっちゃら!
上品なデザインのONE OCTAVEレインウェア。着脱の楽な面ファスナー、撥水に優れたテフロン加工など機能性も十分。
可愛さを引き立てる星柄!滑り止め付きソックス!
足首まわりはゴム入り、底部は滑り止め付きでフローリングのお家でも安心。寒い時期にもぴったりのあったか素材です。
休んでいるときも寝ているときも、気持ちよく過ごせるあったかアイテムをご紹介します。
からだを優しく包み込むふわふわのスクエアベッド
ワンちゃんも喜ぶふわふわの感触、部屋にも馴染みやすいカラーのペットベッド。側面にホットヒーターのコードが通せるコード穴付き。
さらさらの手ざわり、程よい厚みが使いやすいブランケット
マットとしても使いやすいしっかりとした素材、インテリアにも馴染みやすいシンプルなデザインのニットブランケットです。
ついつい家にこもりがちになる冬ですが、寒い時期ならではの発見や、楽しみ方もあるものです。しっかりと防寒対策をして、愛犬と元気に快適に過ごしてくださいね。
しおせ犬猫病院 塩瀬 将之 院長
2000年に日本獣医畜産大学(現:日本獣医生命科学大学)を卒業後20年以上に渡り獣医として活躍中。
2009年5月に神奈川県横浜市に『しおせ犬猫病院』を開院後は、自身も動物を飼っていることから、動物たちを愛する飼い主として、飼い主さんの立場に立ち動物に寄り添った診療をされています。

















































